ご主人英夫さんとは、お見合い結婚。当時の愛宕神社麓にあった料理屋で初対面。お父さんが若い頃創業した会社に入り、現場の指揮を任され仕事の面白さが分かり始めていたご主人が、「周囲から早く所帯を持て｣と催促されてのお見合い。「なんて落ち着いた人だろう｣が奥さんのはじめての印象。ご主人30歳。奥さんが22歳のとき。それから、3ヵ月後には祝宴となった。 　最初は会社に出勤していたが、出産と子育てで家庭に。建設業とは全く違うところに育った奥さん。「なんて忙しい人だろうという感じでした。朝は、早いし、夜は10時頃ではないと自宅へは帰ってきません。子供は4人いますが、小さいときは何日も顔を合わさない日も続いた事もありました｣。子育ては全て、奥さん任せだったという英夫さん。「たまに顔を合わせると、子供によその小父さんがいる、なんていわれたこともありました。娘がミニバスケットをやっていたのに、一度も応援に行ったことがなかった」と「今は反省しています」と言う。 　結婚して今年で32年を迎えた。奥さんのご主人への評価は「70点」。「自分にまっすぐな人で、言ったことは必ずやり遂げようとする姿勢は、横で見ていても素晴らしいものがあります」。ご主人は時間があれば、本を読む勉強家。当日は、資格の本や、経営書が山積みされた書斎兼社長室での取材でした。 　「残りの30点は何ですか」と伺うと､「一直線な所があり、自分の考えを全く変えないところがあります。もう少し、まあるい心を持っていただきたいですね」とのことです。 　最後に、「時間の余裕はありませんが、主人はお遍路に廻ってみたいといっておりますが、健康第一で頑張って欲しいと願っています」。

小林建設株式会社 　･創　業／昭和7年7月1日 　･法人化／昭和45年12月14日 　･資本金／2,000万円 　･従業員／28名

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