時評-THE VOICE


	動物社会に学ぼう（VI）若い者にもの申す　幼児や、老人を、虐待をする等の事件がテレビ・新聞で連日のように報道されている。　中小企業の経営者も、一年で数万人自殺をしている。虐待と自殺は大違いであるが、深刻な事態であることに変わりはない。中小企業は経営者層と従業員層では経営の厳しさについて意識の差がある。現在の建設業をめぐる環境は早く廃業をし、余力を残して従業員の退職金を払えれば良し。しかし、借金も積み重なると廃業も簡単にはできない。　最近の若い者はそう云った厳しい事態を知らないのである。誰も経験のない変革期を乗り切るためにはどうしたら良いか？グローバル化の波、IT革命、我が国は今、経済の一極化、リーダーの不在と国民の経済への不安等が重なり大変な問題に直面している。　日本人は勤勉性、勤労性にはぐくまれた民族として発展し、現在まで平和な社会を構成し、共生して来たのではないか、それが草食動物たる由縁ではないか。　最近の若い者は、ものづくり産業の重要性を知らな過ぎるように思う。先進国では49番中30位である。特に理数系離れが進み、3Kを嫌う風潮であろう。経営者は次の3つの要素を改めて認識することが大切である。 1.経営方針の確立（力量の問題） 2.資源の再適配置（フォザカンパニー） 3.人材の育成と活用（戦略による）　でこの危機を乗り越えたいものである。　これからの時代は若い人達の時代である。従来の経営手法にとらわれることなく新しい発想と感性で新しい道を切り開いていくことを期待している。(I・U)

｜前のページへ｜広報紙TOP｜このページの頭｜次のページへ｜