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   近い将来起こるとされる東海地震と東南海・南海地震について、政府の中央防災会議はこのほど想定される被害を今後10年間で半減することを目指す「減災目標」を掲げた地震防災戦略を策定しました。
 東海地震対策については、昭和53年に策定された大規模地震対策特別措置法に基づいて指定された東海地域の静岡県をはじめとする6県の地震防災対策地域において地震の予知、地震発生が予知された場合は警戒宣言を発して、住民の避難や交通の確保等、被害の抑制を図ることにしています。また、避難地、避難路、消防用施設といった地震防災施設などの整備を推進しています。
 ここ袋井協会管内においても実際進められている工事はいろいろありますが、今回は(国)150号 菊川橋 橋梁補修工事をレポートします。





 一般国道150号は静岡県静岡市を起点とし、静岡県浜松市に至る延長約126kmの主要幹線道路であり、第一東海自動車道(東名高速道路)国道1号と並び静岡県中西部を横断する重要な路線であるとともに、静岡県地域防災計画の中で第一次緊急輸送路に指定されている。
 平成7年1月17日に発生した兵庫県南部地震は、関東大震災以来、最大の被害を引き起こした。これを踏まえ設計手法も従来の設計に加え、内陸直下型地震として構造物に与える影響を考慮することとなった。
 一般国道150号菊川橋は、浜岡原子力発電所の近隣に位置し、一級河川菊川に架かる橋長230.9mの橋梁である。昭和47年に竣工し、現在まで33年間供用されているが、内陸直下型地震に耐えられない橋梁である。緊急輸送路上の橋梁であることから、早急かつ、兵庫県南部地震相当の地震にも絶えられるよう補強工事を行っている。
 橋脚耐震補強及び、落橋防止工の耐震工事を実施することにより、大規模地震発生時には、陸路の寸断を防ぐとともに、救援・医療物資・復旧用資機材。人員の輸送に重要な役割を果たすことができる。


所在地       静岡県掛川市国安
延  長       L=230.9m(2号車線)
事業着手年度  平成14年度
完成年度予定  平成19年度






     ※資料提供/名古屋高速道路公社



 本工事においては、河川内工事で地下水位が高いという自然条件、橋梁直下での特殊工法(鋼板供用RC巻立て工法)による橋脚補強工、また交通量の多い道路上作業(伸縮継手補修工)に伴い交通規制など、施工条件の悪い中でありながらも高い技術力をもって安全工事に努めました。
 橋梁の耐震補強は、橋脚については鋼板併用RC巻立て工法による補強工法として実施しました。
 定着アンカーがフーチングの鉄筋に当たる箇所があるためアンカーの位置出し及び削孔に十分な精度を要しました。

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