今夏はスーツを脱ぎ、ネクタイを外して、襟の先をボタンで留めた「ボタンダウンシャツ」の着用者を多数見掛けるようになった。
昨今の新聞・テレビ等のメディアを賑わしている『クールビズ』の影響である。
『クールビズ』とは、「クール」と「ビジネス」の合成語で、夏服着用の期間は軽装で仕事をしようと言う運動であると聞いた。
この運動は、国の内外へのアピールの必要から、小池百合子環境大臣のキャンペーンのもとに、議会、官公庁、大手企業で急速な拡がりをみせたのが冒頭の光景である。
翻って我が社のそれへの対応を考えてみた。結論から言えば「この夏は、一般社会での認識、実践の浸透度合いを考慮してから」と言うことになる。
環境ISO認証企業である当社は、本来ならばそれを率先して導入すべきところであるが、相手様に失礼のない身嗜みはビジネスマンの基本である。故に社員は「上着を脱ぐ時はネクタイを締め、ネクタイを外す時はユニフォーム着用」の励行と共に「省エネ」意識を常に忘れず、業務に励んでほしいと思う。
『クールビズ』の本来の目的は、オフィスのエアコンを28℃に設定して、二酸化炭素の削減を図る地球温暖化の抑制である。ラフな格好で仕事をすることが目的ではないことを、中小企業の私は心したい。(T・I)