「いなせな普請奉行」
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姉歯元建築士による耐震強度偽装問題や防衛施設庁の発注工事をめぐる官製談合、東伊豆の町長と設計業者との贈収賄事件はたまたホテル東横インの竣功検査後の不正改装工事の発覚やらで建設業のイメージは悪くなるばかりだ。
安易な公共工事不要論が広がる中でも、社会基盤を守り地域の為に前向きに頑張っている地域の建設業の姿を広く一般にも伝えようと、このたび「日本には建設業が必要です」シンポジウムが地方建設記者の会らの主催で開かれた。
戦後復興と列島改造を担って来た建設業者は地域づくり街づくりに自負心を持ち、大雨など地域が災害に見舞われそうな時には夜中でも待機し、また災害時はその復旧に全力であたり、安全・安心な地域を守っているといういわば「いなせな普請奉行」でありました。
需給のアンバランスと価格だけのダンピング競争の中、生き残るには相当な努力が必要な業界ですが、先のシンポジウムを開催していただいた米田雅子氏らの応援団がいることも心強く受け、生き残っていくと同時に「日本にはいなせな普請奉行が必要です」と訴えていきたい。(T・S) |
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