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特集タイトル 特集タイトル 徳山ダムタイトル
徳山ダムタイトル 徳山ダムタイトル 徳山ダムタイトル
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  広報委員会(川島達也会長)では、10月19日に岐阜県揖斐郡の揖斐川流域に建設を進めている徳山ダムの現場を視察した。
  徳山ダムは、全国で初めて一つの自治体(旧徳山村)全てがダム建設により水没し、無くなってしまうことで注目を浴びている。そのため全国各地から多くの団体が視察に訪れており、当日も当委員会のほかにも2〜3の団体が視察に訪れていた。
  現地では、水資源機構徳山ダム建設所総務課の舩越康治主幹が、着工の経緯からダムの特長や平成20年の使用開始までについて、現場を視察しながら説明してくれた。
  徳山ダムは、“揖斐の防人”として揖斐川流域60万住民を洪水から守り、“濃尾の水瓶”として利水や発電などの有効活用を目指して、洪水調節、流水の正常な機能の維持、新規利水、発電の4つの目的を持つ多目的ダムとして建設されるもの。昭和46年に実施計画調査を開始し、総事業費3500億円を投じて平成12年に堤体建設一期工事に着手した。概要は堤高161メートル、堤頂長427メートル、堤体積約1370万立方メートルの中央遮水壁型ロックフィルダム。堤体積と総貯水容量(約6億6000万立方メートル)では日本一のロックフィルダムとなる。
  建設場所は、旧徳山村と旧藤橋村の旧村境で、ダム上流側の旧徳山村の全8地区466世帯(約1500人)が生活していたが、昭和58年に住民の移転交渉が妥結して全世帯が移転し、昭和62年に廃村となり旧藤橋村(現揖斐川町)に編入された。
  取材した川島委員長の感想を以下に掲載します。

  「徳山ダムにて」    広報委員長 川島 達也

人は普段、見慣れていない大きなものを見ると、圧倒され、言葉を失う。
それが、大自然でなく、人が造ったものとなると、また格別だ。

  先日、岐阜県の徳山ダムを見た。
この徳山ダムも、やはり眺める者を、圧倒させる。
荘厳とでもいおうか・・・。

  かつて日本が、世界に冠たる土木技術で、「世界で一番長い○○!」とか「高さ○○メートルで世界一!」といわれた建造物を、次々と出現していた時代があった。
私は、幼いながらも、そんな新聞記事などを見ると、うれしかった。
また、自分の事でもないのに、妙に誇らしかった。
ナショナリズムというものでは、なかったと思う。
それは、純粋に未知のものへの畏怖、畏敬、想像を超えたものへの憧憬、敬服の念であったように思う。

  それが、今はどうしたことか・・・。
建設予算は毎年削られ、建設業界全体が、疲弊している。
建設業に携わっているというだけで、後ろめたさを感じ、悲哀すら漂っている・・・。
確かに、箱物行政と揶揄され、あまり利用価値がないのではという建造物もあっただろう。
それは、いけない。しかし、それが、すべてではない。
そこには、夢があったし、なにより使命感があった。
前向きな気持ち、そして挑戦・・・。
わくわく血の沸き立つような喜びがあった・・・。

  こうして今、完成すればダム湖の公園となる地に立ち、沈みゆく民家、校舎、田や道路の跡をしずしずと眺めていると、現在の建設業界と重なってしまう。
栄光よ、再び!とまで、いえないにしろ、国家の基幹産業としての建設業の位置を、正当に評価してもらいたいと考えているのは、私だけではあるまい。


見出し

小見出し

 木曽川水系揖斐川の上流域に洪水調節、利水、発電などを目的にした多目的ダムを建設するもの。事業者は独立法人水資源機構。工事名称は徳山ダム建設工事。施工場所は岐阜県揖斐郡揖斐川町(旧徳山村)。運用開始は平成20年春を予定。

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型式 中央遮水壁型ロックフィルダム
堤高 161m
堤頂長 427.1m
堤頂標高 406m
堤体積 約13,700,000m3

     ■ロックフィルダムの堤体

      ロックフィルダムの堤体は、コア、フィルタ、ロックの各ゾーンに区分されます。

ダム堤体
ダム堤体

コア 貯水池の水を遮断する役割を持ち、水を通しにくい粘性土を使用します。
フィルタ ロックとコアの間にあってコアを保護する役割を持ち、砂礫などを使用します。
ロック ダムの安定を確保する役割を持ち、岩を使用します。


ダム軸縦断断面図
ダム軸縦断断面図

洪水吐き 洪水時にダムに貯まった水を水門を開けて下流へ放流する施設です。
仮排水トンネル ダム本体工事のため川の流れを迂回させるための水路トンネルです。
カーテン
グラウチング
ダム本体の基礎岩盤にセメントミルクを注入し、ダムに貯まった水が岩盤の間を流れでないようにするための遮水壁となります。


ダム模式図
ダム模式図


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集水面積 約254.5km2
湛水面積 約13km2
総貯水容量 約6億6000万km3
有効貯水容量 約3億8040万km3

     ■貯水池の利用割り当て

貯水池計画
貯水池計画
貯水池計画

洪水調節容量 洪水時の被害軽減のための調節に必要な容量。
新規利水容量 貯留水を利用して新たな水道用水、工業用水として取水するために必要な容量。
不特定容量 河川で従来から不安定な取水が行われていた場合、その取水を常時取水可能なように安定させるために必要な容量。
渇水対策容量 異常渇水時に緊急水を補給するために必要な容量。
発電専用容量 発電のために必要な容量。


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 徳山ダム周辺の豊かな自然環境をまもり、かけがえのない貴重な土地を提供していただいた旧徳山村民のみなさまに感謝しつつ、私たちは事業を進めています。現在ダム本体及び付替道路工事等を進めており、平成18年秋から試験湛水に着手し、平成20年春から流域のみなさまのくらしを守り支える『揖斐の防人 濃尾の水瓶』として運用を開始します。

付け替え国道417号トンネル工事   ■徳山ダム建設に伴う付替道路の建設
平成12年春に一部供用開始した付替国道417号線は、現在貯水池横断橋や上流へ向かう道路を建設しています。(平成18年秋開通予定)
できる限り山の自然をそのまま残すため、道路はそのほとんどをトンネルや橋のルートで造っています。


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徳山ダム工事のながれ

揖斐川のようす
揖斐川のようす
揖斐川のようす

もっと詳しくお知りになりたい方へ…
徳山ダム公式ウェブサイト http://www.water.go.jp/chubu/tokuyama/index.html

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