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ビルダーズボイス つちおと
時評-THE VOICEタイトル
「値上がり」

   去る一日、道路特定財源に充当された暫定税率が期限切れとなり、今はガソリンがおよそ25円安く買い求められる。
  政治の混乱でガソリン価格は下ったものの日常生活や産業活動関連品目は、ここのところ軒並み値上げラッシュだ。

  取り分け建設業界は、入札制度の規制緩和が一段と進み、受注のためには価格で勝負となって久しい。業者はしのぎを削って価格競争に勝ち抜きやっと受注出来たのも束の間、いざ実行予算を組む段階で、改めて建設物価の『値上がり』を思い知らされるハメになる。
  発注者が計画して予算措置に講じる時期と落札者が着工する時期とにタイムラグが生じるからだ。諸物価が急騰すればするほど、大きなギャップが生まれる。
  私共業者は、これからますます進行する建設市場の縮小と建設資材の高騰とのダブルパンチを食らう恐れ大(だい)である。
  昭和48年のオイルショックでは狂乱物価が現出したが、スライド条項を適用してくださった発注者の恩情が今では懐かしく思い出される。
  適正な価格を誰もが共有出来る制度への転換を強く感じる。(T・I)


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